のどぬ~る と エプラツズマブ
- tutuji
- 2016年3月25日
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血液内科の薬剤(一般名)で、「エプラツズマブ」とか「イマチニブ」といったものがありますが、面白い名前だと思いませんか。
商品のネーミングに定評のある製薬会社があります。 「のどぬ~る」をはじめ、「熱さまシート」「トイレその後に」など。 でも、生物学的製剤・分子標的薬の命名法については、定めがあります。 エプラツズマブは、 ①固有名 ②Substem(抗体のターゲット) ③Substem(抗体の構造) ④stem エプラ ツ ズ マブ
となっており、 抗体薬の場合 ④の「マブ」は、モノクローナル抗体 : Monoclonal Anti-Body から頭文字をとって、‘mab(マブ)’ ③抗体の構造の部分は a = rat (ラット由来) i = primate (サル類由来) u = human (ヒト由来) e = hamster (ハムスター由来) o = mouse (マウス由来) xi = chmeric (キメラ抗体/ヒト部分 7 割) zu = humanized (ヒト化抗体/ヒト部分 9 割) ②抗体のターゲットの部分は t(u) = 腫瘍に作用 c(i) = 血管系に作用 l(i) = 免疫系に作用 となっています。 阻害薬の場合 ④に、阻害薬 : inhibitor の ‘ib(イブ)’ ③抗体の構造の部分は n = キナーゼ阻害薬 tin = チロシンキナーゼ阻害薬 raf(e) = Raf キナーゼ阻害薬 zom = プロテアソーム阻害薬 となっています。 ①固有名(接頭辞部分)は、開発者のネーミングセンスによるものでしょうか。 多発性骨髄腫の薬に、海洋堆積物から抽出し放線菌を利用したものがあります。 マリゾミブ(marizomib)と言います(←marine?)。
以上から、エプラツズマブ(Epratuzumab)は、
エプラ ツ ズ マブ
epra tu zu mab
エプラ 腫瘍を攻撃 もうちょっとでヒト モノクロール抗体
となります。
※「抗体」の構造については、以下のようなものです。

可変領域がマウス CDR領域がマウス 全てがヒト
定常領域がヒト それ以外がヒト
※紙幅に限りあるため、ここでは「キナーゼ阻害薬」等の説明は省略します。
出典 : 東北大学大学院医学系研究科 薬理学Ⅱ 2014年06月 ほか
Responsible for the wording of this article is H.Endoh